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大神伝~小さき太陽~ part65-19~24,30~32,36~43,47~53 19 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/15(金) 23 52 59.49 ID 2Tr6AuC80 2012年に大神のHDリマスター版が出たので、大神のネタバレになりそうな事は一部ぼかしてあります。 まずは『大神』を知らない人の為の、本作でも出てくる簡単な大神の人物紹介および用語。 アマテラス…普段はとぼけた感じの為、よく白い犬に間違えられる白い狼。 しかしその本性は太陽が化身、天照大御神。 イッスン…自称全国を旅する絵師。虫のように小さく、すごいジャンプ力の持ち主。 ひょんな事からアマテラスと出会い、相棒となる。 サクヤ…高い霊力を持った、賽の木と呼ばれる御神木に宿る精霊。衣装はエロい。 彼女の分身である賽の木を使って邪気を払う、通称『大神降ろし』は必見である。 スサノオ…百年前にヤマタノオロチを倒したイザナギの末裔である、自称大剣士。 怠け者だったが、アマテラスのおかげで大剣士としての才能を開花させた。 クシナダ…酒造りの腕が確かな、スサノオの思い人。ヤマタノオロチの生贄にされるが、スサノオに助けられる。『大神伝』ではスサノオの妻になっている。 筆しらべ…アマテラスが、自身の尾を使用して行う神通力の事。全部で13種類存在。 ナカツクニ…『大神』及び『大神伝』の舞台で、日本の本州と同じ形をした国。 人々の服装は平安時代くらいだが、たまにオーバーテクノロジーなものも存在する。 20 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/15(金) 23 55 57.86 ID 2Tr6AuC80 (ストーリー) 「我が知っていることについて語ろう」 1人の老人の声が、アマテラスの活躍(『大神』本編)から9か月後の物語を静かに語り始める。 訳あってアマテラスと別れて全国行脚を行っているイッスンは、神木村の傍に新たにできた村に訪れていた。 アマテラスの事を思い出していると、イッスンは妖怪に囲まれてしまう。 妖怪達は9ヶ月前に居なくなった筈だと慌てるイッスン。 そこへ1匹の白い子狼・チビテラスがイッスンを助けた。 見た目がそっくりだけでなく筆しらべも使えるこの子狼を、イッスンはあのアマテラスの子だと気付く。 妖怪が再び現れた原因を知る為イッスンはチビテラスの背に乗り、悪しきものを抑える賽の木の精霊・サクヤに会いに神木村へと向かう。 神木村に着きサクヤに話をすると、『妖怪の復活はよからぬ前兆ではないか』との答えが返ってくる。 その直後、突然の落雷が発生しサクヤが宿る賽の木は切り裂かれてしまう。 サクヤは一度は消滅してしまうが、チビテラスのつたない筆しらべにより賽の木が修復され、不完全ではあるものの復活する。 まだ力が頼りないチビテラスを見て、全国行脚中の身であるイッスンはチビテラスに頼れる相棒が見つかるまで一緒に行動してくれるようだ。 21 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/15(金) 23 57 55.68 ID 2Tr6AuC80 原因追及の為に村の外へ出ようとするが、大剣士・スサノオが外敵侵入対策として入り口を巨大な岩で塞いでしまった後だった。 入り口の前で番をしているスサノオはチビテラスを見て「子ポチではないか」と、久しぶりに会ったかのように声をかけてくる。 以前に会っているらしいが、当のチビテラスは初対面らしくキョトンとする。 この事は「スサノオの勘違いなのでは?」と、うやむやのまま終わる。 小さなイッスンだけなら岩の隙間から通れそうだが、チビテラスは無理だ。 仕方なく引き返すと、泣いている少女を発見したチビテラスとイッスン。 そこへ、イッスン達が少女を泣かせたのだと勘違いしたスサノオの息子・クニヌシが転びながら格好悪く現れる。 クニヌシは少女に泣いている理由を尋ねると、その子は『親の形見である大事な鏡を花咲谷にいる妖怪に盗られた』と答えた。 実は妖怪の名前を聞くだけでも怖いクニヌシを、イッスンがからかう。 「ぼく…じゃなかった。我がビビるわけないだろう!」とクニヌシは反論。 「それじゃ決まりィ」と、クニヌシをチビテラスの相棒に決め、イッスンはさっさと行脚の旅を再開してしまう。 当然怖がりなクニヌシは村から出るのを嫌がるが、既に鏡を取り返すと少女と約束してしまった。 嫌々ながら妖怪の住処になった花咲谷へ行く事にする。 スサノオに酒を飲ませ眠らせて、クニヌシとチビテラスは力を合わせて、巨大な岩を切り、村の外へ出る。 妖怪が巣食うようになった花咲谷への門は閉ざされていた。それを開けようとクニヌシは奮闘するものの、門を開けるには子供の力では無理な話だった。 そこへ、目を覚まし追いかけてきたスサノオが現れる。 我が子を妖怪のいる危険な谷に入らせまいとするスサノオ。そんな父に対しクニヌシは少女の手鏡を取り返す約束をしたのだと説明する。 それを聞いたスサノオは、自慢の怪力で門を開け「危ない目にあったら、迷わず逃げろ」「手柄を立てなくても、お前は我の息子だ」と送り出す。 ガマガエルの妖怪・大蟇怪(おおがまのけ)の住処となった谷の中には、先に訪れていたらしいイッスンの伝言がいくつか立札として残されていた。 立札の一つに『賽の芽の実は 特別な血筋 でないと触れる事が出来ない』との文章を読んだ後、「特別な血筋、か…」と呟く。 その時の彼は何を考えていたかをチビテラスは知る事はできず、そのまま先へ進む。 その答えは、大蟇怪に会った際に判明した。 22 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/16(土) 00 00 40.92 ID W2r3jESe0 花咲谷の最奥に潜んでいた大蟇怪は、自分を倒せるのはイザナギの血筋だけだと言い放つ。 クニヌシは、自分はイサナギの血筋であるスサノオの子だと震えながら答える。 それを聞いた妖怪は「イザナギの血を引く者がそんなへっぴり腰なわけがない」と、クニヌシの事を嘘つき小僧だと罵る。 ただでさえ弱虫なクニヌシの緊張は既にピークを迎えていた為、この言葉にショックを受け、「僕はスサノオの実の子ではない!」と打ち明け逃走してしまう。 仕方なくチビテラスだけで大蟇怪から手鏡を取り返す戦いを始める。 有効となる一撃をなかなか与えられずにいると、相棒を置いて逃げた自分を恥じたクニヌシが引き返してきた。 スサノオの実子ではなく事に負い目を感じ、スサノオの真似をしていた事。 そして血のつながりはなくとも、チビテラスと力を合わせて戦う事がスサノオの子である証だと彼は叫ぶ。 大蟇怪が吐き出した賽の実をクニヌシが利用し、ついに大蟇怪を倒す。 その体から謎の黒い霧が出て行った後、妖怪の口の中から飛び出した手鏡をキャッチし、クニヌシはチビテラスと抱き合って喜び合う。 谷の門の所へ来てみると、クニヌシ達がいつでも帰れるように門を開けた状態で踏ん張っていた父に、妖怪から手鏡を取り戻したと伝える。 皆で神木村に戻り、クニヌシは泣いていた少女に手鏡を渡すと、少女の姿が目の前でサクヤの姿になったではないか。 己が消える前にチビテラス達の力を確かめる為に、態と妖怪に手鏡を奪われたと言いのけるサクヤ。 体力の限界に達していたサクヤはナカツクニの平和を願いながら消え、御神木である賽の木が枯れ始めるので、再び筆しらべを行い復活させる。 再び復活したサクヤはチビテラス達にお礼を言うと同時に、両島原から怨霊の気配を感じたと教える。今回の一件で自信をつけたクニヌシは、チビテラスと共にその怨霊を退治しに行くのだと答えた。 村を出る前にクニヌシは、イザナギの血筋でない筈の自分の事が気になると口にする。 首をかしげるチビテラスに彼は、9ヶ月前にスサノオに助けられる前の記憶がないと告白する。 そしてこの旅をすれば、忘れてしまったその過去を思い出すキッカケを見つけれるかもしれないと言葉を続けた。 そして一行は両島原を目指し、アガタの森へ向かう。 アガタの森に踏み入れると、どういうわけか森は殆どが浸水していた。 9ヶ月ぶりに帰ってきてたコカリに話を聞くと、この浸水は妖怪・大ナマズによるもので、その為西安京へ続く道が通れないとの答えが返ってくる。 皆の為にナマズを釣り上げようと、大切な釣竿で頑張るコカリの邪魔にならないように離れると、クニヌシは水面を跳ねる影を見つける。 何だろうと確かめる為に近づくと、それは珍しい人魚・ナナミだった。 ナナミは「あら?ワンちゃん…あなたは!」と、チビテラスに話しかける。 どうやら友達同士らしいが、チビテラスは覚えてないようだ。 彼女は大ナマズに盗まれた宝を取り戻すのに忙しいと言い、水の中へと潜って行ってしまう。 途方に暮れたクニヌシとチビテラスは、近くにいた占い師のぼくせんババにこの先の事を占ってもらうと、海のお宝を見つける方法を予言してくれた。 クニヌシはお礼を言ってぼくせんババの元から去る。その間際、ぼくせんババは「おぬしらには逆らうことのできないつらい別れが待っている」と呟く。 23 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/16(土) 00 06 51.58 ID W2r3jESe0 占いに従って辿り着いた場所は、妖怪達しかいない妖怪市場だった。 妖怪のフリをして侵入した一人と一匹は、市場のとある一角へ訪れると、人間に捕まって妖怪への生贄として捧げられたナナミを発見する。 何とか彼女を救おうと、ナナミが景品となっている闘技場に参加し優勝する。 だが、優勝者が実はクニヌシだと分かった瞬間に、彼女は「人間なんか大嫌い!」と怒り出す。 話を聞くと、どうやら彼女はコカリに釣られたらしい。 とにかくナナミを連れて行こうとする途中で、他の妖怪からクニヌシが人間である事がバレてしまい、妖怪から追いかけられる。 行き止まりへと追い詰められてしまうが、市場への入り口に釣り糸を垂らしたコカリのおかげで市場脱出に成功する。 コカリに対して激怒するナナミに、コカリは「大人たちが勝手に話を進めてしまった」と生贄にしてしまった事を謝罪。その懺悔の為に、皆の脱出を手伝ったのだと言う。 それでも許せないと怒るナナミだが、壊れた釣竿はコカリとってとても大切な釣竿をだとクニヌシから聞き、彼女は自分の非礼を詫びた。 二人が和解した直後、今度は目の前でクニヌシがナマズの妖怪に攫われる。 「今度は私が助ける番」とナナミはチビテラスの相棒になり、ナマズの妖怪の根城に突入する。 泳げないチビテラスをナナミがサポートして進むと、奥で大ナマズが出現。 「出たわね、大ナマズ!」とのナナミの言葉に対し、大ナマズは「おいどんは鯉でごわす」と否定。いつかは龍になるのだと話を聞かない。 ナナミが探す『水位を操る宝』と一緒にクニヌシも腹の中にあると言うので、奪還の為に大ナマズとの戦闘になる。 勝利を収めると、口の中から人魚の宝を持ったクニヌシが出てくる。 しかし妖怪の悪足掻きで発生した激流に飲み込まれてしまう。 最初はチビテラスとクニヌシは一緒に流されていたが、クニヌシに流れてきた丸太が直撃する。クニヌシを助けようと彼にしがみつくチビテラス。 チビテラスを助ける為、クニヌシは態とチビテラスに攻撃し、クニヌシとは離れてしまう。一方、大ナマズの死体から黒い霧が飛び出していた。 両島原まで流されたチビテラスを、宝を取り戻したナナミが砂浜まで運んだ。 彼女は気絶したチビテラスに話をする。 クニヌシを見つけれなかった事。チビテラスは忘れているようだが、チビテラスは以前にナナミと出会っている事。そして彼女は竜宮城へ帰る。 24 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/16(土) 00 11 06.18 ID W2r3jESe0 今回はここまでにします。 これでも細々としたイベントは省略してるんですよ… 長くなってしまいすみません。 30 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/18(月) 00 40 55.30 ID UHQVnDnq0 ナナミに助けられたチビテラスは一匹だけで両島原にある都・西安京へ赴くと、都は所々妖気に覆われた状態だった。 チビテラスは妖怪に襲われていた勝気な天才子役・カグラを助ける。 妖怪を蹴散すチビテラス。助けられた彼女は、「何で早く助けなかったの!」と怒ってきた。 どういう訳か彼女を、両親が仕切る旅の一座『かぶき座』の芝居小屋へと送る事に。 到着してみると、芝居小屋は妖怪達に乗っ取られていた。 どうやら都の妖気の発生源はここらしい。 元は人間だった妖怪・千両と万両に憑りつかれてしまった両親を探し、カグラとチビテラスは芝居小屋中を探索する。 その最中、妖怪にカグラは襲われるが彼女は不思議な力を使って防いだ。 実は、巫女の才能がある事を隠していて、それを知られたくない彼女は今見た事を忘れるようにチビテラスに強制する。 妖怪に捕まった役者やお客も救出すると、その中にいた巫女長を発見する。 都の守護を任されていたが、隙を突かれ魔を払う力を吸い取られてしまったという。 困っている人を放っては置けないカグラはそれを聞いて、「あたしが妖怪を退治する」と巫女長に約束する。 巫女長から巫女装束一式を渡され、複雑な表情でそれを受け取る。 一流役者を目指していたという妖怪の性格を利用し、千両と万両を芝居小屋の舞台へおびき出す。カラクリ人形を操る2匹をそれぞれ倒すと、2匹は協力しあって、巨大な1体のカラクリ人形『連獅子』を作り出して憑りつく。 一体でも苦戦した相手なのに…と絶望し戦意喪失するカグラ。 しかし諦めないチビテラスの、妖怪の攻撃から彼女を守る姿を見たカグラは「あたしも一緒に戦うよ」と巫女装束を纏う。 人と違うこの力を嫌っていたのだが、命がけで彼女を守ろうとする姿に答える為に、自分も全力を出さなければいけないと思ったようだ。 相手の隙や弱点を狙い、自分の持つ力を存分に発揮させ妖怪を祓い清めた。 妖怪は「お許しを…怨霊王さま…」と言葉を残し消滅し、その身体から黒い霧が立ち上り、どこかへと消えていく。 妖怪から解放されたカグラの両親は、カグラの雰囲気が変わったと述べる。 彼女はチビテラスに、人と違っているのもかっこいいよねと耳打ちした。 31 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/18(月) 00 43 20.27 ID UHQVnDnq0 一座が元に戻っても、都にはまだ妖気が残っていた。 カグラは巫女長から借りた札を使って、妖気を少しずつ払っていく。 残る妖気は後一ヶ所のみとなったその時、カグラ達の前に妖気が集合し、その中から『怨霊王』と名乗る妖怪が出現した。 カグラは怨霊王を払おうと札を投げるが、その札はやすやすとはじかれる。 怨霊王はカグラが力をつけたら迎えに来ると言って姿を消した。 カグラは決心する。『再び怨霊王が現れる前に、力を強くしたい』と。 役者業を一時休んで巫女の修行に専念するカグラを見送った後、その帰り道で謎の少年・クロウと遭遇する。 流れ星に乗ってきたと言う少年で、最近発掘された遺跡近くで保護され都の兵の監視下に置かれていたらしい。 何故か一緒に脱走しようと言う話になる。 さあ出発、と言う直後に遺跡では発掘調査隊が妖怪に襲われ、同行していたゲンナイが連れ去られる事件が発生する。 何とか戻ってきた調査隊の一人である学者の証言から、貴族の策略により憤死した菅原道真が怨念により妖怪『怨霊王』として復活した事が判明する。 遺跡に向かうため西安京を出ようとすると、突如黒い影状のものが発生しそれに触れられた住民が次々と倒れていく。 近くに居合わせた医者の見立てでは、これは病気ではなく呪いだと言う。 巫女長に頼まれたカグラがやってきて呪いを払う。 しかしそれは怨霊王の策略であった。 呪いを短時間で払える程の力をつけたとして、チビテラス達の前に怨霊王が出現。何とか抵抗するものの、カグラを自身の身体に取り込んで遺跡へと消えていってしまった。 怨霊王を追って遺跡に入る前に、クロウは遺跡の傍にある崖の上にあった壊れた菅原道真の墓石と謎の文様を見つける。 クロウもその文様に似た形のペンダントを所持しており、「ミーと同じだったのか…」と呟いた。 クロウが呟きの真意を語らぬまま遺跡の入り口に着くと、いつの間にか侵入し何かの設計図を持ってきたイッスンと再会する。 怨霊王の騒ぎを知らないイッスンは、ゲンナイを探しに都へ行ってしまう。 32 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/18(月) 00 53 06.98 ID UHQVnDnq0 電気が通り近未来的な遺跡の中を進むと、クロウが乗ってたらしい人工的な彗星(ロケット)を見つける。 彼は重大な役目を任されてナカツクニへきたのだと言うが、その内容については本人も知らないらしい。本人は、役目を果たすまで自由に旅をするつもりらしい。 さらに進むと、空を飛べるようになる羽衣を入手したり、モニターに映し出された「月の王女の力を借り」「人形」等と書かれた気になるメールを見つけたりする。 メールを呼んでいる途中でモニターが壊れてしまい、何が書かれていたのかは不明となってしまった。 遺跡内には電流が通路を横切っている箇所があり、進むを一旦諦める。 ここで、この遺跡は雲の上に住む雷神族が遺跡へ電気を送っているから起動したと言う話を思い出す。 手に入れた羽衣をクロウが纏い雷神族の元へ飛んでいこうとするが、突風に煽られアガタの森へ落下し、同時に羽衣をなくしてしまう。 羽衣を探す為ぼくせんババに占ってもらうと、「妖怪市場へ行く(要約)」の予言を再び授かる。 チビテラスにとっては二回目の妖怪市場へ行き羽衣を見つけると、妖怪に見つかるので追いかけられながらも羽衣を使って市場を脱出。 突風はまだ強く吹いているが、今度は筆しらべで相殺しながら雷神族のいる雲の上へと目指す。 雷神族へ事情を説明すると、電気を止める代わりに電気の中を平気で通れるようになる宝『デンデン太鼓』を受け取る。 そして雷とともに地上へ戻され(落とされ?)て、再び遺跡の中へ。 前回通れなかった電気の中へ入ると、ここだけ強い電流の為か太鼓が暴走。 その結果、太鼓は壊れてしまうが奥へ進めるようになる。 最深部の扉を開けると、ゲンナイが巨大な機械を修理していた。 怨霊王の命令という理由もあるが、これ程の機械を目の前にしたら発明家としての血が騒いで機械の修理を拒否できなかったそうだ。 ちょうど修理が終わったばかりであるこの機械をクロウが壊そうとした瞬間、怨霊王が出現しクロウを弾き飛ばし、機械を作動させる。 巨大なウサギ型の塊が動き出す。怨霊王はこれを使って人間を全て滅ぼす計画らしい。 その計画を阻止する為、チビテラスとクロウは起動したウサギ型の巨大人形(ロボ)『ダイダラボッチ』の上部にあるコントロールパネル目指して走りだす。 36 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/20(水) 23 54 48.36 ID QXJvJW/K0 クロウを背に乗せチビテラスは、ダイダラボッチの身体を駆け上り、怨霊王の追撃を躱しつつ、ダイダラボッチのコントロールパネルに到着する。 ここでクロウとチビテラスは、生前と同じ人の姿となった怨霊王と向かい合う。 「人間は死滅して当然」と、過去に裏切られ絶望の淵で死んだ怨霊王の言葉。 「ユーは間違っている!」と、全ての人が醜いわけではないとクロウは反論。 チビテラスが怨霊王を引き付け、クロウがダイダラボッチの停止作業を行う。 隙を見てはクロウが持つペンダントで怨霊王の妖気を少しずつ吸収していった。 そして怨霊王を倒し、その身体の中から現れたカグラを無事保護。 ダイダラボッチも地上に出る寸での所で停止した。 遺跡の外へ出ると、学者と脱出したゲンナイが駆けつけてくる。 クロウは2人に『これは月で作られ、悪用されないようにこの遺跡内に封印されていた物』だとダイダラボッチを説明する。 そして2人にカグラを預けて怨霊王を見に行くと、怨霊王はわずかな妖気を発している状態だった。 チビテラスの筆しらべでその妖気を断つと、怨霊王は浄化され、生前の穏やかな菅原道真の姿に戻った。 道真は礼を述べると、彼はクロウが持っているペンダントに気が付く。 この時にクロウと菅原道真の2人が、同じ月からやってきた『月の民』だとわかる。 「時に裏切られもするが、友はいいものだ」と同胞であるクロウに話しかけ、道真の魂はようやく死後の世界へと旅立った。 彼を止める事が自分の役目だったのだろうと語ったクロウは、学者と共に壊れてしまった道真の墓石を修復する。 修復作業の間にカグラとチビテラスがゲンナイの所へ訪ねると、彼は遺跡で発見した設計図を基に騒音を響かせながら何かを作っていた。 あまりにも酷い騒音に対して苦情を言おうにも、ゲンナイは謎の機械を作成するのにに夢中になっていて聞こえないよなので諦める。 再び道真の墓石の修復状態を見に行くと、以前のように立派な墓石が完成していた。 クロウはその出来栄えを自慢しそれをカグラが褒めていると、突如墓石から妖気が発生する。 その妖気は、あの道真に憑りついていたものと同じ妖気だと感じるカグラ。 37 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/20(水) 23 57 03.96 ID QXJvJW/K0 集まった妖気の中から、自らを『悪路王』と名乗る妖怪が出現した。 そしてチビテラスに向けて妖気の弾を放ってくる。 チビテラスが素早く躱すと軌道上にあった遺跡にに命中し、遺跡は消滅。 それを見た悪路王は、「完璧には程遠い」と自分の状態に不満を漏らす。 『世界の全てを取り込み、常闇の新世界』を目指す悪路王は、ヤマタノオロチの血を手に入れる為、過去へと移動してしまう。 どうやら、ヤマタノオロチの血があれば完璧な状態になれるらしい。 9ヶ月前へ行ってしまった悪路王を追う方法を思いつかない一行は、ひとまず西安京に戻る事にした。 西安京に着くと、あの騒音が止んでたのでゲンナイの所へ行ってみる。 そこにいたゲンナイは、設計図に書かれていた機械を完成させたのだと自慢した。 その機械を見たクロウは、これは「好きな時代へ移動できる装置」だと説明する。 これで悪路王の後を追う方法が見つかった。 そこへイッスンがやってきて、自分が見つけた設計図をゲンナイに見せる。 新たな設計図を見て興奮するゲンナイ。今度はこの設計図の物を作るらしい。 それを無視して、カグラに「残って巫女の修行に励むよう」とクロウは言い、チビテラスとクロウは装置を起動させて9ヶ月前のナカツクニへ移動する。 38 :大神伝~小さき太陽~(補足):2013/02/21(木) 00 05 51.63 ID t5ModOnL0 ここから先の為に、 19以外でも出てくる『大神』の登場人物と用語について、ストーリー上で既出したものも含めて説明をします。 一度に全てを説明すると覚えきれないと思いましたので…。 ゲンナイ…子供と同じ背丈の、発明家のおじいちゃん。頭に何故か電球がついてる。 『大神』の時にも登場していたが、存在を知らないプレイヤーがいるかもしれないナリ。 ヤマタノオロチ…かつて神木村に恐怖と悲劇をもたらした妖怪。『大神』の冒頭で復活する。 百年前はイザナギにより、『大神』の時にはスサノオによって倒される。 白野威(しらぬい)…百年前のアマテラスにつけられたあだ名。ヤマタノオロチ戦後に死亡。 現在のアマテラスは、オロチ復活の気配を感じたサクヤによって、石像を憑代にして復活。 イッシャク…白野威の相棒を務めた、伝説の絵師。イッスンと同じ種族。 『大神』では齢百歳を超えたご老人になっており、一族に絵の指導をしている。 オトヒメ…両島原の沖、海底にある『竜宮城』の長を務める女性。既婚者で未亡人。 因みに前の長は彼女の旦那。 水龍…海を守護する巨大な龍で、その姿はリュウグウノツカイに似ている。 両島原を守る為に妖怪達と戦っていたのだが…。 月の民…ナカツクニよりも高度な文明を築き、かつて月に住んでいた人々の事。 何故月の民は月から脱出したのか等の詳細は不明。実は『大神』にも該当人物が登場している。 では再び、ストーリーに戻ります 39 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/21(木) 00 08 49.78 ID t5ModOnL0 9ヶ月前の、何故か西安京の沖の上空に着いたチビテラスとクロウ。 案の定海へと落下、溺れている所を交易船に助けられる。 とりあえず船員に悪路王の事を尋ねるが収穫は無く、代わりに「海が見聞きした知識を得る事が可能」な『知識の宝玉』の話を聞けた。 船長の計らいで宝玉の場所を知っているオトヒメを呼んでもらい、宝玉を収めた場所へ行く許可をもらう。 その場所が海の中だと聞いたクロウは同行を拒否。羽衣を着て、情報収集の為に1人で両島原へ行くと言いだす。 チビテラスだけでは不安であろうと判断したオトヒメは、髪留めに宝を付けた9ヶ月前のナナミを同行者として紹介する。 宝玉が収められている知玉(ちぎょく)の宮へとオトヒメに案内してもらい、宮の中にいた管理者の許しを得て宝玉に触れる。知玉に蓄積された知識の中に、悪路王に関する情報を見つけ出す事ができた。 ・悪路王は意思を持つ闇の塊で、活動するには憑代となる器(誰かの身体)が必要。 ・器として相性がいいのは、「ヤマタノオロチの血で清めた光属性」の身体。 さらに、その情報提供者の姿がクロウそっくりだと判明する。 ナナミに交易船へ送り届けてもらう際、オトヒメから「水龍は現在、海の守護者ではないから海へ出ない事」を船員達に告げるよう頼まれる。 交易船に戻ると、船は妖怪の襲撃にあっているので全て退治する。 オトヒメの伝言を伝えて船を去ろうとするナナミだったが、彼女の髪留めに付けてあった宝を1匹のナマズに盗まれてしまい、1人でそのあとを追って泳いで行ってしまう。 入れ違いでクロウが帰ってくるので、ヤマタノオロチがいる十六夜の祠へ向かおうとする。 帰る為に陸を目指す船に、今度は妖怪によって乱心した水龍が船に襲いかかってきた。 逃げ切るのは不可能と判断した乗組員は、ここで水龍と戦う覚悟を決める。 彼らと共に水龍に立ち向かおうとするクロウ達だが、船長に制止させられた。 「水龍は俺達に任せろ」 逃げるように促す船長の言葉に納得できないチビテラス。その相棒を無理やり抱え、クロウは羽衣の力で船から飛び去る。 涙をぼろぼろと流しながら十六夜の祠を目指す1人と1匹の後ろで、水龍の攻撃を受けた船は真っ二つとなり、大海原に沈んでいった。 40 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/21(木) 00 13 14.81 ID t5ModOnL0 十六夜の祠へ入る手前の道にて、9ヶ月前のスサノオを見つける。 声をかけて話をしている途中、スサノオはぐったりとして湖に漂っている少年(9ヶ月前のクニヌシ)を発見。 慌ててスサノオが泳いで助けに行くと、少年は息をしていない。 心肺蘇生を行い、呼吸は戻ったが意識がない少年を、この傍にある十六夜神社に預けた。 スサノオは、この一件が終わった後で少年を引き取りに行くと言う。 祠の入り口の結界をスサノオと共に切り捨て、スサノオはクシナダ救出へ、クロウとチビテラスは悪路王阻止の為に別行動になる。 ヤマタノオロチの姿が一望できる場所を見つけ、悪路王出現を待つ。 スサノオがオロチの首を全て切り裂き祠を去った後、悪路王は現れオロチの亡骸に近づくので、切りかかり阻止する。 「この時代が駄目なら」とさらに百年前のナカツクニへ移動する悪路王。 移動の為にできた黒い穴が閉じられる前に、クロウとチビテラスは悪路王を追ってその穴の中へ飛び込んだ。 百年前のナカツクニへ来た1人と1匹が十六夜の祠への道を進んでいると、クロウの持つペンダントが発光する。 ペンダント内に込められていた情報が、光と共に彼の額へと送り込まれる。 チビテラスはその内容を知る事はできなかったが、それを受け取ったクロウは「それが…ミーの役目なんて」と力なく笑う。 その後彼はチビテラスに「気持ちの整理がしたい」と言い残し、羽衣を纏って1人でどこかへ飛んで去ってしまった。 後を追ったチビテラスだったが、その後ろ姿に追いつく事は出来なかった。 1匹だけで十六夜の祠へ向かうと、空腹で倒れている少年・マンプクを発見。 ここへ来る途中でもらったお肉を渡すと、マンプクはその場で肉を調理し出来上がった料理を瞬時に平らげる。 そして、食べるのを我慢できなかったとマンプクは悔やむ。 独り言の内容を聞いていると、どうやら彼は妖怪に攫われた母・モテナシを助けにここまで来たらしい。 すぐ空腹になって転倒したマンプクを見かねたチビテラスは、明らかに重たいとわかる彼を頑張って背に乗せ進む。 「おっかさんがさらわれたのは、おらの食欲のせいなんっす」 マンプクは、家にある食材を全て平らげる彼の為に、モテナシは雑草を食材に昇華できる『究極の味付け』を完成させたと説明する。 そしてオロチはその腕前に目をつけ、自身の料理を作らせようと考えて攫ったようだ。 まずはモテナシを救出しようと祠へ入ろうとするが、結界が張られており無理だった。 その時、結界の向こうから妖怪達の声がしてきた。急いで傍の階段の死角に身を隠す。 聞こえてきた妖怪達の会話から、どうやらその妖怪は料理長を務めており、自分ではなく人間がオロチの料理を作る事に不満を漏らす。 さらに『誤ったふりをして、オロチに捧げる料理に態とモテナシを混入させる』という、モテナシを亡き者にする計画を立てている事が判明する。 その料理長の後を追いかけて、氷室(天然の冷蔵庫の事)内に侵入する。 41 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/21(木) 00 16 42.67 ID t5ModOnL0 氷室の中にある食材を取りに来た料理長の会話から、どうやらこの奥に、祠の結界を解くのに必要な『琥珀』が存在するらしい。 それを聞いたマンプクとチビテラスは、料理長に見つからないように氷室内部を探索する。 しかし最奥まで行くが見当たらない為来た道を戻ろうとした時、凶暴故に氷の中へ封印されていた妖怪・蛟(みずち)が何故か復活する。 その蛟を倒すと、口の中から琥珀が飛び出したではないか。 さらに蛟が暴れた拍子に頭上から氷が落下。その氷の中に、白野威とイッシャク(百年前のもの)が閉じ込められていたので救出する。 満身創痍ですぐには動けない白野威に少し休むよう促し、マンプクとチビテラスは先へと進む。 結界を解除し十六夜の祠内にある妖怪達の調理場に到着すると、料理長に騙されモテナシが鍋の中へ突き落された瞬間だった。 筆しらべを使い救出し、周りにいた妖怪を倒した後マンプクは母の元へ駆けつけ、自分の食欲のせいで母に迷惑をかけていた事を謝る。 しかしモテナシは迷惑に思っていない事、それどころか彼女は「マンプクの笑顔が見れるのなら、飯を抜くのはつらくない」と答えた。 母を抱え帰ろうとするマンプクだったが、目的を達成した彼はチビテラスとはここで別れなければならないと気付く。 「おらはお前と離れないっす」とマンプク。そこへ気持ちの整理がついたクロウが現れる。 当初の目的を忘れると道に迷う事になるとマンプクを諭し、「運命は一つしか選べない」とクロウは溜息をつく。 チビテラスに促された事もあり母親と帰る道を選ぶマンプク。何かあったら絶対駆けつけるとチビテラスに約束し、彼は母を背負って歩き出す。 クロウは自身が持つペンダントを見て呟く。 「運命は二つに一つ」 百年前のイザナギとヤマタノオロチの戦いが終わり、傷ついた白野威を抱きかかえるイザナギの姿が去った後、崩落する祠の中に悪路王が姿を現す。 オロチの死体に近づく悪路王に襲いかかろうとする1人と1匹だったが、こちらへの落石を回避した為に隙が生じてしまい間に合わなかった。 「悪路王の勝ち…ということか」クロウは、オロチの血を手に入れた悪路王を1人で追い、チビテラスは彼に言われた通りに百年前の神木村へと避難する。 神木村では深手を負った白野威の周りに、イザナギをはじめとする住民達とイッシャク、そしてチビテラスが集まり白野威に声を掛けて励ます。 そこへ「器を清める事ができた!」と悪路王が出現し、自身の溢れ出る妖気を弾へと変えて辺り一面に攻撃する。こちらへ飛来する弾に対し、白野威は我が身を盾にして皆を守り、そして力尽きた。 「十六夜の祠にて待つ」と去っていく悪路王と戦う為、泣いていたチビテラスは涙を我慢し、悲しみに包まれた神木村を後にした。 その後方からイッシャクが追いかけてきて、「この世界をオイラ達の力で守るんだァ!」と同行を申し出る。 42 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/21(木) 00 26 26.45 ID t5ModOnL0 崩落が収まった祠に再び入ると、オロチの亡き殻の上に誰かがいた。 それは悪路王に、自身の器として身体を乗っ取られたクニヌシの姿だった。 悪路王はクニヌシの事を、イザナギやスサノオ達と同じ『光属性の器』の持ち主だと言う。 クニヌシ、もとい彼に憑りつく悪路王の足元には、「これがミーの選んだ運命さ」と悪路王の手下となってひざまずくクロウがいた。 元々悪路王は、『大神』の時のラスボスを器にしていたのだが、アマテラスに倒された後、その衝撃で悪路王の霧状の身体は分裂してしまったと話す。 その後それぞれが勝手に器を見つけて憑りついてしまった為、悪路王はチビテラス達を利用して、その身体の一部を回収していたのだ。 復活に成功できたのはチビテラスのおかげだと言って悪路王は、空間に黒い穴を生み出して、チビテラスとイッシャクをその中へ吸い込む。 異空間に連れてこられたチビテラス達の前に、悪路王達は大蟇怪・大ナマズ・連獅子に憑りつく千両と万両・そして怨霊王を召喚する。 チビテラスだけでは勝ち目はないとのクロウの言葉を聞いたイッシャクは、絆で繋がった仲間を時空を超えて呼ぶ奥義をチビテラスと力を合わせて披露。 途中でクロウの妨害に合うものの、チビテラスの呼びかけにナナミ・カグラ・マンプクの3人が異空間にできたヒビを破り駆けつける。 チビテラスとの再会に喜ぶと同時に、「同じ仲間なのに!」とクロウに問いかける3人。それに対しクロウは、自分には仲間はおらずずっと独りだと答える。 相手に増援が来たこの状況を面白がる悪路王は、「我と戦う資格を証明してみせよ」とチビテラス達をさらに別空間へ飛ばす。 最初にマンプクと合流したチビテラスは大蟇怪を倒す。共に進もうとするが、進む為にはどちらかが残らなければならない事がわかり、マンプクが残る。 次にナナミを背負い大ナマズを倒して、先程と同じようにナナミと別れた。 最後にカグラと合流し、連獅子そして怨霊王との連戦を制す。 そのカグラの成長を、先で待ち構えていたクロウが驚く。 しかしそれでも悪路王を倒す事はできないとも彼は言う。 カグラ、そしてクロウに連れてこられたマンプクとナナミとイッシャクがその空間に集まり、「戦う事で語り合おう」とのクロウの言葉と共に、クロウ対チビテラスの戦いが始まる。 イッシャクがチビテラスの背に乗り、3人の相棒が見守ったこの勝負、チビテラスの勝利で終了となった。 自分の心の弱さを振り返るクロウは、チビテラスに「止めを刺せ」と言葉を続ける。 チビテラスはクロウの顔をなめる。敵に寝返った彼を許したのだ。 直後、後方の空間に再び穴が開き、その中に相棒達が吸い込まれてしまう。 「ミーを許すっていうのかい?」チビテラスに尋ねるクロウ。 その問いかけにチビテラスは「わんっ」と肯定し、暗い穴の中へ飛び込む。 「甘い…甘いよユーは…」 48 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/22(金) 15 28 17.40 ID qf2df8G60 悪路王は、クロウに止めを刺さなかった理由を訊いてくるが、それを答える必要はないと、代わりにイッシャクが答える。 「お前はきっちりと止めを刺してやる」 「本当にできるかな?」と、悪路王はチビテラスを攻撃。 しかし反撃をしないチビテラス。見かねて助太刀しようとする相棒達を拒み、一方的な攻撃を受け続ける。 どうやら自分の手でクニヌシを助け出したいと考えているらしい。 倒れたチビテラスにイッシャクが駆け寄ると、我慢の限界に達した他の3人も走り寄ろうとするが、3人は悪路王に捕まり別の空間へと飛ばされてしまう。 チビテラスに止めを刺そうとする悪路王。その時、悪路王に異変が発生する。 傷つき倒れた相棒の姿を見て、一時的にクニヌシの意識が戻ったのだ。 悪路王の本来の姿である黒い霧が離れそうになるものの、「この身体は我のものだ!」と再度クニヌシに憑りつく。 「誰にも渡さん!」と黒い霧の姿の内部にクニヌシを吸収した悪路王。 「ここは正念場だぜェ!」とイッシャクの励ましを受けたチビテラスは、クニヌシ救出の為の戦闘を始める。 相棒を想う力で悪路王の体力を削ったチビテラスだったが、悪路王によってさらなる別空間へと移動させられる。 チビテラスはその空間内にあった大きな鏡の前に立ち、自身の身体を鏡に映す。 その瞬間辺りに妖気が立ち込め、鏡の中から黒いチビテラスが突き破って現れた。 妖気から生まれた黒のチビテラス似の相棒の背に乗り、クニヌシの身体に再び憑りついた悪路王との決戦となる。 チビテラスと同じく筆しらべを駆使する悪路王。直接攻撃以外にも筆しらべの使用や相手の筆しらべの打ち消しあいという激戦。 最後に勝利を掴んだのは、太陽が化身アマテラスの子・チビテラスだった。 黒のチビテラスは消滅し、身体から悪路王を追い出してもらったクニヌシは、「ごめんよ。痛い思いをさせてしまって」と泣いて詫びる。 闇が本体である悪路王はクニヌシという器を失い、すぐさま新たな器を探し始める。その悪路王の前に、1人の少年が進み出る。 「ミーの身体を使ってください!」 クロウの発言に驚くチビテラスとイッシャク。クロウが月の民だと知り、クニヌシ程ではないが「器として悪くない!」とクロウに悪路王は憑りつく。 高笑いをする悪路王を前に、もう一度戦うのかとチビテラスは身構えた。 しかし、今度はすぐに異変が現れる。悪路王の慌てる声から察するに、どうやら悪路王の思い通りにクロウの身体を動かせないらしい。 イッシャク達が不審に思っていると、クロウが自身の中で悪路王を抑え込みながら「ミーごと悪路王を倒してくれ」と懇願した。 それを聞いて怒鳴るイッシャクに、自分の正体は『悪路王封印の為に作られた、月の民の複製人形』なのだと説明する。 遺跡で読んだあのメールの『人形』は、クロウの事を指していたのだ。 49 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/22(金) 15 37 43.60 ID qf2df8G60 彼の体の中に入った悪路王を封印できるのは短時間だけであり、その間であれば、クロウの死と共に悪路王を倒せるのだと話す。 その役目や運命を知り、それに逆らおうと悪路王を阻止する為に全力を尽くした事。 しかし悪路王がオロチの血を入手された為、やけになって悪路王側に付いた事。 それでも裏切った彼を許したチビテラスの優しさに、クロウは感謝の気持ちを伝える。 今まで出会ってきた人々やナカツクニを守る覚悟を決め、「やってくれ」と頼み込むクロウ。 彼の身体はガタガタ震え、涙は止めどなく溢れている。 一度は嫌がるもののイッシャクに叱咤され、チビテラスも覚悟を決めた。 チビテラスだけにつらい思いをさせたくないとクニヌシは言い、「ぼくも一緒にやる」とチビテラスの背に乗り木刀を構えた。 クロウの中で諦めずに悪あがきを見せる悪路王を、1人と1匹の力を合わせた一閃が捉える。 断末魔の叫びを上げ、ようやく意思を持つ闇の塊であった悪路王が消滅した。 異空間から脱出後、十六夜の祠にてチビテラス・クニヌシ・ナナミ・カグラ・マンプク・イッシャクが、虫の息となったクロウの周りに集まり涙を流す。 胸に抱えたクロウのペンダントが輝き、彼の体験してきた思い出を虚空に映す。 『人形であったとしても、この記憶はお前自身のものだ』と、イッシャクは死にゆく彼に優しく語る。 クロウはようやく、ここにいるチビテラスの相棒達は、皆同じように周りに迷惑をかけ、そしてチビテラスのおかげで変わってきた 仲間 なのだと理解した。 自分は独りじゃなかったと知った彼は、仲間達にお礼を述べ、そしてチビテラスに対し「ユーと冒険できてよかった」と本心を告げる。 「生まれてきて良かった」 その言葉を最後に、クロウは静かにその短い生涯に幕を下ろした。 相棒達は各々の時代と場所に帰り、そして日常に戻りつつあるナカツクニ。 神木村の一角にて、チビテラスと一緒にいたクニヌシは両親に「自分が誰かを知りたい。その為旅に出たいんだ!」と頼み込む。 悪路王の件から、自分が何者なのかを知りたいと思うようになったようだ。 誰が何と言おうとお前は我の子だと説得するスサノオ。 クシナダはスサノオに「もう止めても無駄よ」と言うが、興奮したスサノオは「もうお前とは親でも子でもないわ!」と叫ぶ。 『クニヌシ』という名前を捨て、村に帰ってくるなという厳しい言葉に対し、クニヌシは覚悟を決め「わかりました。『クニヌシ』という名前はお返しします」と答える。 お世話になりましたと頭を下げ、クシナダとこちらに背を向けるスサノオの前から、それまでクニヌシと名乗っていた少年が去っていく。 50 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/22(金) 15 43 05.55 ID qf2df8G60 心配したクシナダがスサノオの顔を覗き込むと、スサノオは涙をぼろぼろと流していた。 どうやら彼は、本当は 我が子 と別れる事が嫌であり、悲しかったらしい。 「…無理をしちゃって」とクシナダ。 「ああでも言わなければ決心も鈍るじゃろ」とスサノオは話す。 しかし、何年かかってもあの子は本当の自分を知り、本当の名を手に入れて、私達の元に必ず帰ってくると確信する2人。 「それをずっと待ちましょう! この子と一緒にね」 クシナダは自身の腹を優しく触れ、隣で驚いているスサノオに一つ相談する。 「男の子だったら名前はクニヌシにしますか?」 今度は嬉し泣きとなったスサノオ。そして2人で薄桃色の花びら舞う天を仰ぐと、ここから旅立った 我が子 の事を想う。 「…神よ。どうか息子の旅を見守りください。無事に我らの元に帰ってこられるように。あの子の行く末を、強くまぶしく照らしたまえ」 名無しとなった少年とチビテラスが村の入り口に差し掛かった時、少年は相棒に「ここでお別れだ」と告げる。今度の旅は、自分自身を探す旅。 1人でやり遂げなくてはならないとチビテラスを諭す。 別れの前に、互いに抱き合い涙を浮かべる1人と1匹。 「必ずまた会おう!」と少年はいつ終わるかわからぬ旅へと踏み出した。 その姿を涙を拭いながら見つめていたチビテラスの前に、サクヤが現れる。 ナカツクニに真の平和が戻ったと言い、この活躍のねぎらいとして彼女はチビテラスの額に口付けをする。 そこへ謎の飛行物体『天かける船』に乗ったイッスンが登場し、サクヤとチビテラスの前に着陸する。全国行脚の旅は一区切りがついたイッスンは、遺跡の設計図からゲンナイが復元したこの船で、今からアマテラスの所へ行くらしい。 「一緒に行くだろォ?」とイッスンに誘われたチビテラスは大喜びで船に乗り込む。 留守中のナカツクニの事をサクヤに頼むと、彼女はそれを快く承諾。 そしてアマテラスのいる場所を目指して、船は晴天の中を駆け抜ける。 少年とチビテラスの冒険はまだまだ続くが、それは別の機会に話す事にしよう。 冒頭の老人の声が、静かにそう語った。 「これは我が自分のことを…ぼくと呼んでいた頃の物語」 お後は次のお楽しみという言葉を以て、此度の物語は締めくくられる。 (終わり) 51 :大神伝~小さき太陽~:2013/02/22(金) 15 53 58.82 ID qf2df8G60 以上で『大神伝~小さき太陽~』のストーリーは終了です。 少々不手際が目立つ執筆者ではございましたが、これにて一旦筆を置きます。 有難う御座いました。。 52 :ゲーム好き名無しさん:2013/02/22(金) 21 09 00.88 ID jL34sRoD0 結局クニヌシの正体は明らかにならないままだっけ クニヌシってパッケージに載ってるくせに序盤しかでてこずにクロウと旅する期間のほうが断然長かったな 53 :ゲーム好き名無しさん:2013/02/22(金) 21 18 16.28 ID qf2df8G60 52 はい、そうです。 本音を言いますとプレイしていた当時、後半はクニヌシの存在を執筆者は忘れておりました…。
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天道絵巻物 タイトル 入手時期 天道太子 オープニング後 旅の極意 オープニング後、薬師村を出る時 筆の極意 初筆しらべ後 戦いの極意 初戦闘後 時間制限 初筆しらべ後 戦からの逃走 クニヌシと初めて神州平原に出た時 地図の見方 初めて神州平原に出た時 ショートカット 初めて神木村に入ろうとする 神通力の強化 初めて幸玉を出す 相棒 相棒の降ろし方を教わる 薬師村発展 薬師村案内地図を貰う
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歴史絵巻物 タイトル 入手場所 条件 ナカクツニを照らす太陽 - 最初から持っている 眠れる剣豪? - 最初から持っている 塞の芽の開花 - 最初から持っている いけすかねぇ野郎 - 最初から持っている 繰り返される歴史 - 最初から持っている 闇に飲まれた都 狐が支配する天守閣 氷の大地を守る戦士 それぞれの道 取り戻した平和 森に巣食う女郎蜘蛛 アガタの森 五重の塔入口北側 忠実?姫と八犬士 西安京庶民街 北側の橋を渡った右側の民家 紅蓮の甲冑 鬼火市場2の間 鬼火市場2回目、宝箱 月夜に沈む難破船 高麗丸(九ヶ月前)船内8の間 神と並ぶ太子 知玉の宮(九ヶ月前)3の間 閉じた貝を桜花で開く 体内に巣食う妖刀「金釘」 海の底に広がる都 高麗丸(九ヶ月前)船内6の間 船内7の間から直線上の位置にある宝箱 迷いの森 神木村(百年前) ナゾカイの家の宝箱 懐かしの故郷 氷室(百年前)3合目4の間 北西に位置する宝箱 繋がる刻 十六夜の祠(百年前)4階3の間 凍りついた宝箱のうちの一つ
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妖怪絵巻物 妖怪素材一覧は武器・装飾品の項目を参照して下さい。 名称 出現場所 攻略法 殺生石 イザナギ窟 蟇怪 花咲谷 赤鬼火 鬼火市場 白蟇怪 灼熱石 隠狐 五重塔 網切 芝居小屋 動いたら一閃 竜頭 地下遺跡 弾を一閃 氷嵐石 氷室(百年前) 雷光石 地下遺跡 飛竜頭 地下遺跡 弾を一閃 青鬼火 抜け首 地下遺跡 尼びえ 知玉の宮(九年前) くらげ火 知玉の宮(九年前) 狐火 鬼瓦 隠狸 十六夜の祠(九年前) 夜叉瓦 舞首 髪切 動いたら一閃 埴輪軍馬 弾を一閃 緑天邪鬼 赤天邪鬼 白黒→一閃で独楽消滅 骸貝 白黒→桜花→一閃 黄天邪鬼 飛んできた髑髏を一閃 蛇帯 飛んできた刀を一閃、迅雷 朱目古末都久利 水郷or疾風→白黒 氷唇古末都久利 紅蓮→白黒 鬼胡桃 白黒→桜花→輝玉 青天邪鬼 雷耳古末都久利 地下遺跡 疾風→白黒 黒天邪鬼 地下遺跡 がしゃどくろ 濡女 輝玉or爆炎or疾風で核露出、うずしおは十字キーとボタン連打で脱出可能 旧緑天邪鬼 旧赤天邪鬼 防御中の琵琶を一閃で破壊 炎獣 結界の周りを走り始めたら疾風で白黒、それ以外は水郷か疾風→攻撃 三面古末久利 目→水郷、疾風、唇→紅蓮、耳→疾風 氷獣 結界の周りを走り始めたら疾風で白黒、それ以外は紅蓮→攻撃 埴輪戦士 埴輪武者 防御中の剣を一閃で破壊 神獣 結界の周りを走り始めたら疾風で白黒、それ以外は属性に応じて 武者どくろ 雷獣 疾風→攻撃、結界の周りを走り始めたら疾風で白黒 大蟇怪 花咲谷 ボス参照 鬼婆 鬼火市場 ボス参照 大ナマズ 五重塔 ボス参照 千両 芝居小屋 ボス参照 万両 芝居小屋 ボス参照 連獅子 芝居小屋 ボス参照 緑天邪鬼? 鬼火市場 ダイダラボッチ 地下遺跡 ボス参照 怨霊王 地下遺跡 ボス参照 海星鬼 知玉の宮(九年前) ボス参照 光源氏 知玉の宮(九年前) ヤマタノオロチ 十六夜の祠(九年前) 蛟 氷室(百年前) ボス参照 旨美と味美 十六夜の祠(百年前) 真ヤマタノオロチ 十六夜の祠(百年前) クロウ 悪路王 意識体 悪路王
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東方大神伝~小さき太陽の幻想入り~ 動画リンク コメント 東方大神伝~小さき太陽の幻想入り~ 作者 471閣下 ひとこと 主人公 その他 2075人目の幻想入り 動画リンク マイリスト mylist/33877686 最新作 一話 コメント 作者の三次創作 -- (名無しさん) 2012-11-24 13 56 27 名前 コメント すべてのコメントを見る
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2chログ 現行スレ 【DS】大神伝~小さき太陽~六 http //toki.2ch.net/test/read.cgi/handygame/1286162070/ 【DS】大神伝~小さき太陽 攻略虎の巻 http //yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/handygover/1285818081/ 過去スレ 【DS】大神伝~小さき太陽~ http //jfk.2ch.net/test/read.cgi/handygame/1251800164/ 【DS】大神伝~小さき太陽~弐 http //jfk.2ch.net/test/read.cgi/handygame/1253983576/ 【DS】大神伝~小さき太陽~参 http //toki.2ch.net/test/read.cgi/handygame/1269270732/ 【DS】大神伝~小さき太陽~四 http //toki.2ch.net/test/read.cgi/handygame/1284035639/ 【DS】大神伝~小さき太陽~五 http //toki.2ch.net/test/read.cgi/handygame/1285859805/
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当サイトについて 当サイトは大神伝~小さき太陽~の攻略&まとめWikiです。 現在、どなたでも編集・加筆修正ができるようになっています。 まだまだ未完成のWikiなのでご協力よろしくお願い致します。 サイト内検索 検索 概要 発売元 CAPCOM プラットフォーム Nintendo DS ジャンル アクションアドベンチャー プレイ人数 1人 発売日 2010年9月30日 CEROレーティング:A(全年齢対象) 希望小売価格:5,040円(税込) 先着特典 クリーナー付オリジナル筆型タッチペン イーカプコン限定版8,000円(税込) リンク 公式 大神伝~小さき太陽~公式サイト 大神シリーズ公式サイト 攻略 大神@Wiki 2ch(現行スレ) 【DS】大神伝~小さき太陽~六 http //toki.2ch.net/test/read.cgi/handygame/1286162070/ 【DS】大神伝~小さき太陽 攻略虎の巻 http //yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/handygover/1285818081/
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登録日:2011/09/03(土) 22 29 31 更新日:2022/01/27 Thu 18 27 41NEW! 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 クロウ ライトセイバー 大神 大神伝 月の民 ←いいですとも!とは関係ない 涙腺崩壊 ←寧ろ涙腺恵雨 クロウは大神伝 小さき太陽の登場人物である。 登場タイミングはカグヤ初離脱直後である。 カグヤと別れ、貴族街を立ち去ろうとしたチビテラスの所に突如現れ警護兵から一緒に逃げるというお騒がせな初登場をする。 チビテラスの(毎度落ち込む)呼び名は 「ユー」 白ナマコちゃん、ダサクマも十分酷いが、最早外見的特徴すら入ってない。 正体は両島原に落ちた流れ星から来た月の民。 また、前作のウシワカとは非常に姿が似ている。 まだナカツクニに来たばかりなので口調は訛っており、英語が混ざる。 性格はお調子者かつ、光源氏とはまさに天と海の底の差ほどあるが、美女に弱い。特に遺跡調査団の研究員の女性にはデートを約束した程。 また、自信家でもあり、やたら「ミーに任せておいてくれ」と言う。 そのためナルシストと誤解され、顔に布を付ける際の筆しらべで「ナルシスト」と書いた人は割といたとか。 また、移動は基本低空飛行。 そのためカグヤ、マンプク、ナナミよりアイテム回収や移動において便利な面が多い。 戦闘時は、笛を吹いて援護する。 体を使った筆しらべ技は無いが、クニヌシみたいに援護のせいで妖怪素材入手に失敗等はおこりにくい。 因みに笛には刀が仕込まれている。 弱点は泳げないこと。 しかし飛べるため、イベント以外では特に意味が無い。 どこかしっかりしているように見えてツメが甘かったり、油断しがちな展開が多い。 地上に降りて間もないためか、人付き合いはまだ薄いが、旅の過程でチビテラスには最大の信頼を抱いている。 劇中での活躍 5人の相棒中で一番長く旅をする。 パッケージに載ってるクニヌシ涙目である。 遺跡の謎を追い、怨霊王と対峙する。 その後、悪路王発見後は、チビテラスとともに過去のナカツクニに向かい、そして、ヤマタノオロチ討伐を手伝い、悪路王の計画を妨害。 そして100年前のナカツクニにも行くが、突如月からのメッセージを受け取り、何か悲しみながら離脱。 その後、マンプクが母と再会した後、再登場。 以前と変わらずキザな面を見せるが、何かを悟ったかのように「運命」を多用するようになる。 そして100年前のヤマタノオロチを倒した直後に、悪路王の計画妨害に失敗した後 裏切る 以下展開ネタバレ 悪路王(堕ちたクニヌシ)側に付いた後は、運命を悲しむような発言をし、かつての仲間であるはずのチビテラスにも容赦無し。 3人の仲間がボス軍団を倒した後ついに立ち塞がる。 何か悲しみをたたえながら…。 ボスとしてのクロウ 笛を両刀ライトセイ○ーにして戦ってくる。 これまでのボスとは段違いの素早さを誇る為、回避し辛い。 しかし、攻撃をひたすら回避すると一定時間隙が生まれるため、そこの隙を逃さず攻撃が基本となる。距離が間に合わないと考えたら、一閃で攻撃も一つの手。 また、飛び道具を使ってきたら、打ち返すと隙が生まれる。 かなりの強敵だが、倒せない事も無い。 以下ネタバレ 実は彼の正体は「ウシワカ」のコピーで作られた目的は、悪路王を封印し、死ぬ事で悪路王を倒す事であった。 それを知った彼は、絶望しながらも悪路王の計画を潰せば、自身の役目をやらずに済むと考えたが、結局計画を潰せず、だったら悪路王側に付けば、生きられると考えて付いた。 チビテラスに負けた後は、また自分の運命を考える。 そして悪路王が倒されて、クニヌシから抜け出た時に、自身の体を新たな器にするように悪路王に提案する。 光の性質を宿す月の民の体はまさに悪路王が望む体であった。 勿論取り付く悪路王。しかしそれをクロウは狙っていた。 目論み通り悪路王を自身の体に入れた後彼は、悪路王によって体をありえない方に捩曲げられながらも、自身を斬る事をチビテラスに訴える。 「お願いだ。マイベストフレンド」 長き旅をしてきた相棒クロウを切る事を当然チビテラスは嫌がるが、そこでイッシャクが一喝する。 「クロウの覚悟と思いが分かんねえのか!つらくても 悲しくても やるんだよォ!クロウのためにィ!」 そして悲しみながらもチビテラスは覚悟を決め、悪路王から解き放たれたクニヌシと共に斬る…。 世界に平和が戻った後、クロウはチビテラスの仲間達に囲まれて最後の時を迎えようとしていた。 自らの正体と使命をチビテラスの相棒達に話し、いつも自分は孤独だと感じてたと語るが、チビテラスとの旅、そして出会った人達との繋がりを記憶として彼は思い出した。 そしてイッシャクが言う。 「確かにお前はコピーかもしれねえ。でもお前の冒険はお前だけのもんだ。」 「ミーなんかの為に泣いてくれるのかい?迷惑をかけたのに」 そうクロウが言うと、チビテラスの相棒達は、みんなチビテラスの相棒として繋がってる。一人じゃないと言う。 そして涙を流しながら、チビテラスの相棒達に感謝し 「…ありがとう…みんなありがとう…最後にこんな気持ちになれるなんて…これもユーのお陰だよ…ユーと冒険出来て良かった… 生まれてきて本当によかった…」 そういってクロウは力尽きた。 目に涙を残しながら…。 この場面は屈指の涙腺崩壊シーンなので是非実際に見ていただきたい。 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] クロウが死んだ時泣きそうになったが…なんとかこらえたぜ…!(;ω;´) -- 名無しさん (2013-12-03 23 58 00) 好きなキャラだが、出生エピソードを見てると、スタッフ前作やってないんじゃと疑ってしまう -- 名無しさん (2013-12-04 01 13 35) 前作やってると泣けねーよ!ウシワカがこんな面倒なことするか? -- 名無しさん (2014-08-23 01 23 42) こいつも月に帰るんかなーと思って進めてたら最後で涙腺が… -- 名無しさん (2014-08-23 01 48 59) 一瞬感動するが、冷静に考えると「うん?」となる典型 -- 名無しさん (2015-02-16 11 22 48) ↑×3多分彼ならクローンなんて作らずに自ら出陣して自ら命を絶ちそう、常闇の皇の事件で責任感じてるなら尚更 -- 名無しさん (2015-10-22 19 15 44) 名前 コメント
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大神伝 ~小さき太陽~ 【おおかみでん ちいさきたいよう】 ジャンル アクションアドベンチャー 対応機種 ニンテンドーDS メディア 1024MbitDSカード 発売・開発元 カプコン 発売日 2010年9月30日 定価 5,040円 プレイ人数 1人 レーティング CERO A(全年齢対象) 廉価版 NEW Best Price! 20002011年07月28日/2,000円 判定 シリーズファンから不評 ポイント お涙頂戴狙いのあんまりなラスト前作と矛盾するストーリーひどすぎる前主人公への扱いコロコロ変わる相棒グラフィック、BGMは良好 大神シリーズ大神 / 大神伝 ~小さき太陽~ 概要 ストーリー システム(前作からの変更点) 問題点 システム上の問題点 ストーリーの問題点 評価点 総評 余談 概要 PS2で2006年に発売され、ゲームオブザイヤーも獲得した『大神』の続編。 『大神』は和風テイストのグラフィックとBGM、日本神話や歴史上の実話をミックスしたようなストーリーの斬新さと、後半の盛り上がりで「泣けるゲーム」として非常に高い評価を得た。 売り上げこそ多くはないが根強いファンも多く、その人気はHDリマスターの発売からも窺える。 今作も和風テイストは引き継ぎ、ストーリーは後日談として語られる。 しかし好評であった日本神話などのパロディはほとんど無い。有名どころは前作で使い切った感も確かにあるので、これは仕方がないかもしれない。 クローバースタジオが解散したため、完全にカプコン内製となった。 ディレクターであった神谷英樹氏をはじめ、前作のスタッフの多くは制作に関わっていない。 ストーリー その昔、ナカツクニと呼ばれる地は、ヤマタノオロチという怪物によって、 かつてない脅威にさらされていた。 危機的状況にあるナカツクニを救ったのが、剣士スサノオとチビテラスの親であるアマテラスだった。 アマテラスによって、大自然と平和を取り戻した“ナカツクニ”。 その数ヶ月後、平和になったはずの“ナカツクニ”に再び怪しげな妖気が満ちてしまう・・・。 (公式サイトより) システム(前作からの変更点) 基本システムについては前作記事を参照のこと。 相棒 今作では主人公チビテラスの「相棒」として5人の子供が登場し、 ほぼ全ての場面で行動を共にする(背中に乗せて行動)。 クニヌシ 前作の登場人物、スサノオとクシナダの子。パッケージにも登場するので、一見彼がヒーロー的ポジションだが…。 ナナミ 同じく前作の登場人物、オトヒメの娘。人魚のような体をしている。 カグラ 西安京の人気子役。プライドが高い。 マンプク 最も必要性が疑問視されているキャラ。真剣な場面を台無しにしたり、プレイヤーを逆撫でするような言葉を発したりもする。 クロウ 前作プレイ済みなら、外見で一発でウシワカと関係があることが分かる。公式サイトでは「謎の少年」とされている。 筆しらべ 画龍や一閃などは基本変わらないが、吹雪、月光、霧隠れ、水蓮、壁足がリストラされ、 新たに相棒を遠くに導く「輝跡」、鉄を引きつけたり、離したりする「双極」が追加された。 また、筆技に時間制限が設けられたが、それほど時間を必要としないため特に影響は無い。 攻撃 前作と同じく三種の神器を使うが、「表と裏」の概念はなくなり、「表」だけの装備となった。 連続して攻撃を行い、敵を気絶させるという新たな戦法が加わった。 また、相棒を使って追撃する(前述の「輝跡」を使用)システムがあり、追撃中は相棒にも体力の概念が発生する。 その他 一部のイベント中を除き、今作はフィールド上で夜になることがない。 また、セーブデータは一つだけ。 他にも前作から削られたと思われる部分が見られるが、DSであるということを考えると許容範囲かもしれない。 問題点 システム上の問題点 前述のように、攻撃が「表」に限定されたため、勾玉での射撃、鏡での防御などは無い。 そのため戦略性が薄れ、殴るだけの単調な戦闘になりがち。 前作では「筆しらべ」は干支をモチーフにした「筆神」から授かっていたが、 新しく追加された2種は「ペンギン(*1)」「クジラ」と意図が分からない。一応、クジラはイランの十二支であり、前作で日本においては厳密に言えばカエルやシカなどと同じく「十二支になれなかった動物」である猫(*2)が含まれていたことを考えると、少なくともクジラは問題ないようにも思える。ペンギンは酉やガルーダ(インド)と同じく鳥類ではあるがいまいち繋がりが見えない。 ストーリーの問題点 今作で一番の問題。前作で一番ストーリーが評価されていた為、より今作の評価が下がることに。 主人公チビテラスについて 「アマテラスの子」として登場するが、それ以外は一切謎のまま終わる。 どうしてアマテラスに子がいるのか、どうやって子ができたのか、どこから来たのか、などは不明。ただ子犬を出したかっただけなのだろうか? 元ネタの天照大御神には五柱の子がいたとされるが、おそらく関係は無い。 アマテラスは「太陽の神」であり、ラスボスBGMも「太陽は昇る」と、太陽が重要な役割を担っており、太陽を出現させる「光明」の筆しらべの出番も多かった。しかし今回太陽の出番はほぼ無い。「夜」の概念が無くなったのも影響し、「光明」を使う機会はほとんど無い。そのため「神」らしさが大幅に薄れた。 アマテラスと同じくゲーム中で言葉を発することは無いが、今回は何故か動物が平気で喋るため、チビテラスの影が薄くなる。 さらに終始相棒のいいなりに動き回るため、もはやただの乗り物に。 ただ言葉を発しない分、マンプクのように言動でプレイヤーをイライラさせることもなく、また後述するが相棒にも愛着が湧きにくく、主人公として悪いわけでもない。 前作から「9ヶ月」という設定 あまりに短すぎる。数十年か数百年ならまだしも、たった9ヶ月で「信仰心が薄れ、そのせいで妖怪が再び現れた」ということにされている。 前作でのラストが、「アマテラスの活躍で人々がふたたび信仰心を取り戻し、祈りを捧げることによってアマテラスは力をもらい、悪を打倒する」という熱い展開だったので、あの感動は何だったのか…と前作ファンの心はいきなり踏みにじられてしまう。 そもそも、最後までプレイしてもこんなに短くする必要性は見当たらない。 コロコロ変わる相棒 物語が進むにつれて5人の相棒が次々に交代していくのだが、エンディングまで大して長くないので相棒でいる期間が短い。そのため、ほとんど感情移入できない。 特に最初の相棒であるクニヌシは、序盤が終わるころに一度別れるとラストまで全く登場しない。 一応相棒ごとに独自のストーリーはある。だが皆大体「チビテラスとの友情が芽生え、苦境を乗り越える」というひねりのない展開。その友情も何もしていないのに勝手に芽生え、しかも早々に別れる。ため、かなり押し付けがましい。 4番目の相棒となるクロウは中盤〜終盤の重要シーンで活動を共にすることが多く、見た目も前作の人気キャラに瓜二つであるため愛着が湧きやすいだろう。しかし…(後述) 終盤にかけての展開 ラスボスとなるのは「悪路王」というキャラだが、その設定や行動が不評を呼んでいる。 悪路王は、前作のラスボス「常闇ノ皇」のもとになる、つまり「子常闇ノ皇」と言える存在であり、前作のアマテラスの行動がさっそく無駄になる。 悪路王が本来の力を取り戻すために、「ヤマタノオロチの血」を必要としていると言うのだが…。 そもそもヤマタノオロチは常闇ノ皇が作り出した存在であり、常闇ノ皇の分身のような存在である悪路王がなぜ血を必要とするのか全く分からない。 血を手に入れるためにヤマタノオロチのいる過去の十六夜の祠へ行く悪路王を、チビテラスらも追うのだが…。 前作と繋がり、アマテラスとオロチが対峙している所に出くわす。が、何故かスサノオの登場シーンが変更。へっぴり腰のスサノオを、チビテラスが無理矢理押し出すという登場の仕方にされている。前作の「真スサノオ」はどこへ? この時はオロチとの戦闘は無いのだが、どういうわけか止めはチビテラスが刺す。「スサノオがカッコよく決める」という展開を想像していたプレイヤーをガッカリさせた。 流れを考えると、このオロチイベントの必要性はほぼ無い。ただ前作に踏み込みたかっただけと思われるが、そのせいで矛盾が生じているのでつくづく意味がない。 この後、前作と同じく百年前にタイムトリップするが、そこでも問題が。 百年前のアマテラス(シラヌイ)が、何故か地下で氷漬けになって登場。理由も不明。チビテラスに助けられて一命を取り留めるが、無敵キャラだったシラヌイ像は崩壊。 極めつけは、悪路王がシラヌイを殺すという衝撃の展開。前作ではおおまかに「百年前から来たシラヌイが、アマテラスと仲間を体を張って助け、瀕死になりながらも百年前に戻り、イザナギをオロチの攻撃から庇って死ぬ」となっており、特に後半の「イザナギを助けて犠牲になる」という部分は、前作のプロローグで語られた内容である。今作の展開はその前提を覆すことに。 一応、「実は悪路王が関わっていた」と少し手を加えただけではあるが、いずれにしてもシラヌイは文字通り犬死にである。 ちなみに、前作には無かったシラヌイが人々に看取られて死ぬシーンがあるが、ここでも「皆あんまり悲しんでいない」と、これまた前作ファンの心を踏みにじる展開に。 オロチからの展開といい アマテラス(シラヌイ)に恨みがあるとしか思えない扱いである…。 ストーリー終盤 百年前でのイベントも終えて、ついに悪路王がオロチの血を手に入れてしまう。そして真の力を手に入れた悪路王が登場するのだが…。 + 真の悪路王について(ネタバレ) なんと容姿が完全にクニヌシなのである。どうやら憑依されているようで、しかもクロウがその側近になっている。 ここでクニヌシはスサノオの実子ではなく、拾ってきた子供だと判明する。それはともかく何故クニヌシの姿でなくてはならないか、明確な理由は不明。 さらに、チビテラス達がボスの妖怪を何体か倒すことで、逆に真悪路王の復活に一役買っていたという事実が判明。またまたプレイヤーの努力が無駄に。 その後クロウとの戦いに突入。 彼が敵側についた理由は後に語られる(後述)。 いよいよラスボス戦かと思いきや、残りの相棒を全員呼び出すイベントが発生。皆そろって今度こそラスボス戦だ!と思いきや、今度は呼び出した相棒全員が捕まり、軟禁されるという事態に。 ご丁寧にも一人ずつ別々の場所に捕らえられ、それぞれ同じようなことを繰り返して救出。わずかな盛り上がりもこのイベントで完全に萎えてしまう。 皆を助け、協力してラスボス撃破だ!と思いきやなんと誰一人協力してくれない(一応擁護すると、ラスボスの手によってまた囚われる)。チビテラスにも乗らない。 呼び出した意味も、助けた意味もなく、イベント前と何も変わらない。ただテンポが悪くなっただけ。 + 肝心のラスボス戦も…。 チビテラスにクニヌシが乗って登場。何とこれがラスボスである。 悪路王といういかにもな悪役を出しておいて、どうしてこうなった。 冒険に出たばかりの頃のチビテラスとクニヌシを敵役として出し、感慨に浸らせようという意図は誰にでも分かるが、クニヌシへの思い入れが浅い可能性が高いので、完全にスベっている。 終盤にかけてのグダグダさと冷めるだけの演出で、「ラスボス戦が一番つまらない」という評価も。 そしてあんまりなラストを迎える。 + ... クニヌシは意識を取り戻し、ここでクロウが現れて悪路王の動きを封じる。そして次のように語るのである。 クロウは、前作の重要人物である「ウシワカ」のクローンであり、この事態を見越したウシワカが用意していたものである。 なぜ子供であるのかは不明。それにあのウシワカならばもっと有効的な備えができたはずである。 クロウの使命は、その身を犠牲にして悪路王を撃退することである。 犠牲になる必要性も特に無い。チビテラスと協力して悪路王を倒す方が、前作へのオマージュとしてはより良いのでは? クロウが敵側に回ったのは、その運命を受け入れられず、逃げたかったから。だがチビテラスとの戦いで友情を感じ、心を決めた。 そして悪路王を、その動きを封じているクロウごと倒すことになる。 チビテラスとクニヌシは了承するが、執行人はもちろんプレイヤー。「一閃」で斬り殺すというやるせない最期に。 ここで操作をしなかったり一閃をわざと失敗させた場合、イッシャクに「ちゃんとやれ」「クロウの覚悟を無駄にする気か」と怒られて一閃のやり直し。鬱展開が待つのを分かっていようが、プレイヤーに拒否権はない。 結果、子供が子供を殺す、最もしてはいけないことをするハメになる。あまりに後味が悪い。 そしてゲームを振り返ると、クロウは最も長く共に過ごした相棒である。その彼を、序盤で別れラストにひょっこり出てきたクニヌシで斃すというのは、クロウの扱いがあまりにもぞんざいである。 前作はラスボス前後の展開が感動を誘う話であったが、それとは真逆で虚しさ、やるせなさに泣くことになってしまった。 こんな報われない終わり方でも、どうしたことかハッピーエンドになる。 人々に感謝されて終わる。正直プレイヤーにとっては全くハッピーではない。 評価点 グラフィックは当然前作には劣るが、DSのソフトとしてはかなり高水準。 BGMは前作のアレンジが多いが、おおむね好評。サントラでは音質が前作並みに修正されておりさらに好評である。 ストーリーの前半については、続編として楽しめる出来。 インターフェイスのDSとの相性は抜群。 PS2での前作は、筆の動きはコントローラーのスティックでの操作であり、多少違和感もあった。またのちに発売されたWii版はリモコンでの操作で、むしろやりづらいとの声もあったが、今作画面は小さいもののタッチペンでそのまま線を引けるので格段にやりやすくなった。 前作未プレイであればストーリーもそこまで違和感や酷さを感じさせないため、単体として見ればそこそこの出来である。 前作で一瞬だけ登場した「若かりし日のイッシャク」が終盤で行動を共にするようになった。シラヌイの相棒を務めていた彼とコンビが組めるのは前作ファンには嬉しいサービスだろう。 例のラストシーンで嫌いになったプレイヤーもいるかもしれないが 総評 良く出来過ぎた前作と比べられるのが続編の宿命であり、多少の劣化は致し方ないかもしれない。 しかし、純粋に「『大神』の後日談」として見ても、「前作の主人公の行動を否定し弱体化」「彼のテーマ曲すらも出さず矛盾だらけの理由で殺す」という時点で設定やシナリオ展開を悪い方向で覆すような筋書きが多く、プレイヤーを泣かせようとする露骨な演出も多く含まれている。 やたら子供を登場させるのも恐らくその一環と思われるが、そのせいで無意味な設定や出来事、つまらない矛盾を引き起こしており、しかも唐突すぎたり説明不足であったりで、ほとんどが興ざめで終わるというどうしようもないことになってしまった。 スタッフ曰く「大神が大好きな人が集まって作った」という点や新規キャラクターによる前作ジャック等の点を踏まえると、ストーリーに関して言えば"自称ファンによる微妙な二次創作"の型にはまってしまっていると言えよう。 「名作の続編」の看板を背負ったからには、しっかり『大神』の持つ良さを受け継ぎ、心を込めて作ってほしかったと思わざるを得ない。 余談 これらが原因で前作のディレクター神谷英樹氏に「もう大神を作らない」と公言させてしまった。前作ディレクター自身も続編の評判が良くなかったことを耳にしていた。 2016年には大神10周年の際「続編が作られる噂に動揺して発表、発売となる頃には当時ヤサグレていたから(感情的に)答えたのかもしれない」と明かしている。 神谷英樹氏は「生きてるうちに続編を作ってみたい」「カプコンのエラい人、ご用命の際はどうぞ遠慮なくお申し付けください」と発言していたり、2019年に中村育美氏と共に「大神をまた作りたい」と諦めたわけではない様子。 しかし2018年8月9日に前作『大神』のSwitch移植したHDリマスターのみで不評を認識しているのか不明だがカプコンから続編の話は現在ない。
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総評 65点 【★★★★☆】 時間 シナリオ 調整 操作 独自 価値 キャラ やり込み グラフィック その他 評価 4 4 3 3 3 3 4 2 3 5 PS2ソフト大神の正当続編。シナリオとしては前作の9ヶ月後として描かれる。 もう大分前からタッチペンにマッチするだろうと言われていた基本システムに、愛くるしすぎてあざとい子犬アマテラス、前作から直接の続編で雰囲気そのままの周辺キャラクターの面々、と面白そうな要素の塊であったのだが、ゲームとして面白かったかと言われるとイマイチな出来。どうも話に入っていけない。 システム周りの方も筆しらべ一辺倒でそれ以外の工夫が見られず非常に残念。 総じてこの素材でこの出来か、と勿体無い気持ちに包まれる作品でした。 どうやら続編に続くようなので、是非次回作はまた据え置き機で見たいところ。 1:プレイ時間 【★★★★☆】 一週目18時間程でクリア。通り道の宝箱や花咲、イベント類は逃さず実施。2週目イベント全スキップにてアイテム全回収まで+5時間。 それなりにボリュームはあるのだが、「マンネリ感」「プレイ感覚の悪さ」によって長い、まだあるのか、と感じてしまう場面も少なからず存在している。×。シナリオにもシステムにももう少し起伏が存在していないと、プレイヤーも次へ進めるワクワク感が不足してしまう。 一応、2週目引き継ぎ・特典あり。追加のボスやダンジョン等は無し。 2:ストーリー(シナリオ) 【★★★☆☆】 あらすじ: 発表時の画像からスサノオの子供が相棒の時代かと思っていたがそんなことはなかった。(あまり公式は見ない) 降りかかる様々な苦難の中で出会いと別れを繰り返し、幾人もの相棒達と絆を深めてゆくことで悪たる存在に立ち向かってゆく、という物語の大筋は良い。本作のメインシステムであり前作との差別化でもある相棒システムにも生きる。◎。しかし、その中身である展開・構成に目をやれば、ストーリーのアラや盛り上げ下手な部分多々あり評価を落としてしまっていると言わざるを得ない。 本来の相棒であるクニヌシが序盤で離れ、別の相棒たちが出てくるのは話の構成として分かる。が、一緒にいた期間もそれほど長くないのにその後ラストまで一切帰ってこないのでは、帰ってきてもそこで盛り上がるほどの絆を描くには不足が過ぎる。他にも、修行に行ったキャラがそれほど強くもならずに帰ってきたり等、後への期待というなのフラグは色々と立てながら、その回収が下手糞すぎて盛り上がらせられずに終わるパターンが繰り返されてしまっている。 ラストの締め方も、次作へ繋げる手法自体は良いのだが、もう少し幸せな形で締めてもよいのではないか。メインキャラとの別れもしめっぽい旅立ちも、本作の雰囲気には決して似つかわしくない。EDで急に色々なキャラが涙を流しまくるのも泣かせる気マンマンすぎて興ざめ。そのせいで各キャラが全く「らしい」動きにみえなかったのも残念でならない。 前作であれだけ盛り上げたのが嘘のようだ。と思ってWikipediaを覗いたらやはり制作陣はほぼ総取っ替えのようだった。今回の結果を生かして次回作は頑張って欲しい。 3:難易度設定・調整 【★★★☆☆】 簡単な難易度。それは良い。この大神というシリーズにはそれが合っているというのは前作のレビューでも書いたとおり。 が、今回「一人前」でプレイしたが、雑魚が全体的に弱すぎる&雑魚の弱点が殆ど見た瞬間に分かってしまうことで作業化してしまっているのは非常に×。本作に高難度は求められてはいないが、もう少し敵によって工夫して戦う感覚が欲しい。今作はどいつもこいつも火や雷なら風、氷なら火、モノ持ってたら手放したときに切る、それいがいならとりあえずまず通常攻撃、みたいな動き方で画一的に対応できてしまう。死ぬこともまず無い。 今回武器の強化は特定の村でしか行えず、後半はそもそも強化しにいくのが非常にしにくくなる。基本的に敵が弱いのでそれでも問題無いのだが、ラスボスだけは異様に堅く、強化無し状態だと結構厳しい闘いになる(回復アイテム使いまくれば問題無いが)。一貫性のないこの調整もなんだか印象が悪い。 4:操作感(プレイ感覚) 【★★★☆☆】 戦闘に関しては一応前作と変わらないレベルで筆調べを生かしながら闘うことが可能。 しかし、前作に存在していたダッシュが無くなったのは非常に痛い変更である。 DSの表示容量の問題があるのは分かるのだが、広大なステージを4足歩行ならではのダッシュで感じるあの疾走感こそが大神という作品の魅力の中でも重要なファクターだったのは確か。それが、ぶつ切りで狭苦しいステージにダッシュ機能の削除と、正反対の方向に進んでしまったのは非常に残念。プレイ感覚としては大きなマイナスだ。また今回少し相棒を使わせすぎる仕様により、ことあるごとに相棒を降ろして筆しらべで先に相棒を移動させ、その後チビテラスをそこに引っ張るという動作が挟まってしまい、ステージ進行のテンポも悪くなっている。×。 ムービーパートが非常に多く、かつストーリーの盛り上がりが弱く眠くなってしまうのも悲しい事実。 5:独自システム 【★★★☆☆】 →相棒システム 様々な能力を持つ仲間達を載せて闘う事が出来る、と書いただけだと色々と面白そうなことができそうだが、実際は水や炎をその相棒から引けるくらいで、あとは微妙な通常攻撃の追加攻撃をしてくれるのみ。寧ろ「特定の相棒を利用しないと通れない場所」が多く、行動の制限をする為のシステムと化してしまっているのは非常に勿体無い。 もう少しハッキリと差別化し、終盤なんかは寧ろ誰かお気に入りの奴を選んで乗せていける位の方が面白いだろうと管理人は思うのだが。 →筆しらべ タッチペンでまさに筆、な感覚になった。やりやすいし、ゾリゾリと墨を置いてゆく感触も非常に良好。 前作にはなかった筆技も追加されていて○。なのだが、十二支+猫だった分神(筆しらべを司る神々たち)たちが多少入れ替わり鯨なんかが追加されているのは、何か別の統一理由があるのだろうか? なんだか逆に統一感が無くなっただけになってしまっている気がしてならない。 →武器強化 前述の通り、必要なのか不要なのかバランス調整がイマイチ。 →薬師村 冒険中に出会った新天地を求める人や動物たちをスカウトすることで発展してゆく村。少女の心臓病イベントはよかったが、それ以外にはそれほど面白味のあるイベントもなくあまり必要性を感じられない。寧ろ追加技や武器強化がこの町でしかできないことでゲームの自由度を奪ってしまっているように感じられてしまう。 6:価値 【★★★☆☆】 購入価格:4050円 一作目から直接繋がっている物語かつ、今後の作品展開に繋がる一本のようなので、シリーズとして興味のある方はプレイ推奨。 あとは、無類の犬好きの人とか笑 システム・ゲーム性としてはイマイチの作品だったので、初見プレイ推奨はあまりできない。 また、1作目のネタバレというか紹介が随所に入るので、一作目が気になっていたりそのうちそちらも遊ぼうと思っている人には注意が必要。 7:キャラクター 【★★★★☆】 主人公チビテラスの可愛らしさは、犬嫌いでなければガチ。動きの一つ一つまであざといぜカプコン、だがそれがいい。 各分神も、今回は一作目の分神の子供達が力を貸してくれる設定なのでいずれもいちいち愛くるしい。 しかし今回敵方がカエルや魚などなんとも魅力のないボスばかりで、倒したときのカタルシスは非常に低い。加えてラスボスは今回もなんともいえないデザインである。×。一作目で有名所を大体使ってしまったとは言え、素直に妖怪にしとこうぜ。 ところで、作中で巫女の相棒がいるのだが、その子が途中で腋巫女服を手に入れ、あまつさえ終盤では空を飛ぶ程度の能力を手に入れるのは……制作陣、貴様狙ったな!? 8:やりこみ要素 【★★☆☆☆】 クリア後は一部持ち越しありで二週目だが特有の攻略対象があるわけではなく、あくまでアイテム収集くらいしかやることはない。 やり込み要素としてはイマイチ。2週目への引き継ぎがあればよいというものでもない。 9:グラフィック・アニメ 【★★★☆☆】 動物たちの愛くるしい動きに関しては今回も100点満点なのだが、やはりDSでは少々荷が重かったというのが正直なところ。 妖怪により淀んだ世界が大神降ろしで美しく清らかに変化する様がなんとも美しかった一作目だが、今作ではそこが再現できていたとは到底思えない。DSの小さな画面ゆえ、という部分もあるだろう。また、アニメ調の映像ではあるのだがそれでもCGの粗も目立ってしまっている。 前述の広大なステージ感も含めて、やはり据え置き機で制作するべき、と管理人は感じる。 10:その他 【★★★★★】 しばらくチビテラスに慣れた目でアマテラスやシラヌイを見たら非常に格好良く見える。 なんにせよ次回作が楽しみな一本ではある。